古いお札やお守りなどを焚き上げる春日大社の伝統行事、「春日の大とんど」は、奈良公園にある「飛火野」という場所で行なわれます。
「どんど」と呼ばれることが多いですが奈良のこの行事では「とんど」と呼ばれています。
開催日は毎年1月第4土曜日(雨天順延)。
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実際に行ったときのレポートです。
春日大社の大とんど(かすがのおおとんど)
春日の大とんどは、古いお札やお守り、注連縄などをお焚き上げ、無病息災を祈る火祭り行事です。
毎年1月第4土曜日(雨の場合は翌日)に行なわれます。看板は使い回しがされているのか、私が行った時は日付が上書きされていました(前回のものなので日付部分はぼかしてあります)
春日の大とんど 古神符納所
飛火野はとても広い場所なので、混雑して困るというようなことはありません。私が行った午後3時頃の様子です。点火の時刻はもっとたくさんの方がおられますが。
大とんどの火炉(かろ)の横、テント下が「古神符納所」です。
古いお札やお守り、正月の注連縄飾り、縁起物などを預けます。締め切りは18時でした。
尚、1月5日までは春日大社二ノ鳥居車舎の古神符納所へ、大とんど当日は飛火野の納所へ預けます。
環境に配慮し、注連縄飾りや縁起物についているビニール類はあらかじめ外しておく必要があります。
13時に点火
13時点火。祝詞、巫女の舞が奉納されます。椅子席の前方、お供え物が見えている場所で行なわれます(写真は既に神事が終わり、点火されたあとです)
高さが3mもある火炉(かろ)
まわりは竹の柵で囲まれています。
大きな炎に包まれ、紙垂(しで)が大きく揺れています。
3mの高さの火炉で激しく燃え上がっています。近くで見ると圧倒される勢いです。
同じ日の夕方に、若草山焼き行事が行なわれます。大とんどはその種火となっています。
聖火行列にて飛火野を出発後、水谷神社→若草山山麓の野上神社まで運ばれます。
大とんどのあとに、若草山焼きの見学スポットに移動してもいいでしょう。
飛火野へのアクセス(行き方)
飛火野の正式名称は「飛火野園地」。春日大社一の鳥居をすぎ、参道をご本殿に向かって歩いていきます。道路を横断したすぐ右手が「飛火野園地」となっています。
近鉄奈良駅からだと飛火野まで徒歩約20分。バスで約8分。参道には可愛い鹿たちもいますので、のんびりと歩いていくのもお勧めです。
JR奈良駅からだと歩いて約35分ですので歩くのが苦手な方はバス利用がいいですね。JR奈良駅又は近鉄奈良駅より市内循環(外回り)のバスに乗り、「春日大社表参道」下車。すぐ目の前です。
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