奈良の春日大社境内にある鹿苑(ろくえん)にて赤ちゃん鹿特別公開が行われています。
可愛い鹿の赤ちゃんを見ることができます。運がよければお母さん鹿の出産シーンにでくわすこともあります。
ページ下部で可愛い赤ちゃん鹿の写真を複数ご紹介しています。
2015年小鹿特別公開概要
期日:2015年6月1日~6月30日
場所:鹿苑(ろくえん)春日大社境内にあります。(地図はページ下部をご覧下さい)
時間:11:00~14:00(入場は13:30まで)小雨決行
料金:一般300円 高校生以下無料 愛護会会員は同伴1名まで無料
問い合わせ先:奈良の鹿愛護会 TEL 0742-22-2388
※このイベントの収益は鹿の保護のために使われます。
※小鹿の体調等の理由で予告なく中止になる場合があります。
私は2015年6月2日(火)に行ってきました。平日なので並ぶことなくすぐに入れました。
秋に行われる「鹿の角きり」の会場と同じところです。
小鹿やお母さん鹿、妊娠中の鹿を見る場所は上から見るエリア以外に下の通路から見るエリアがあります。
木の下などに隠れている小鹿が見えるかもしれません。金網ごしなので、ちょっと見えにくいかもしれません。
このエリアは、小鹿公開のイベント以外の日でも入れるエリアです。(日・時間に注意)
鹿について学べるコーナーがあったり、「鹿の角きり」の様子がわかるパネル展示もあります。スロープには鹿に関するクイズが壁にかけてあるので挑戦してみましょう。
鹿苑(ろくえん)とは?
鹿苑(ろくえん)とは奈良の鹿の保護育成のために作られた保護施設です。春日大社参道の一の鳥居と二の鳥居の間、右手方向(南側)にあります。地図はページ下部参照。
妊娠している母鹿や生まれて間もない小鹿、病気の鹿、ケガをした鹿などが保護されています。
また農家の畑をあらしたり、遠くへ遠征してしまった「鹿の住む領域外へ出て悪いことをした鹿」も収容されています。
小鹿は7月頃に様子をみて母鹿とともに奈良公園へ放されます。私達人間世界で俗にいう「公園デビュー」ですね。
小さくて可愛い赤ちゃん鹿を見ることができます
鹿苑(ろくえん)で保護されているお母さん鹿と赤ちゃん鹿です。
小鹿ちゃんたちの様子
小鹿は生まれて2~3週間は草むら付近など静かな所で隠れて過ごす習性があるそうです。
私が行った時もこんな木の下で隠れるように座っている小鹿ちゃんがいました。隠れ家用にわざと組んであるそうです。
外の世界に慣れた小鹿なのでしょうか?お母さん鹿と一緒に日向ぼっこをするかのように静かに寝そべっています。見るからに小さそうです。
たくさんの鹿が歩き回るところに寝そべる小鹿もいて、見ている側は踏まれないのかとハラハラしてしまいます。でも鹿たちはしっかり見守っているようです。
お母さん鹿が小鹿の世話をやいています。お母さん鹿は自分の子供の匂いや泣き声がわかるらしく、他の子供と見分けているそうですよ。
小鹿の毛は柔らかそうでとってもきれいです。
お母さんのあとをついてまわります。おっぱいが欲しいのかな?
お母さんが芝生を食べているところを興味深そうに見ている小鹿ちゃん。生後20日ほどたつと少しずつ草を食べ始めるそうです。
この小鹿は草を食べているので生後20日以降のようです。そういえば立ち方もしっかりした様子ですね。
「おっぱいが欲しいよ~」という子鹿の世話をやいているお母さん鹿です。
去年(2014年)は、見学の人たちの前で出産が始まったそうです。今年(2015年)も運がよければ出産シーンが見られるかも知れませんね。
奈良公園で妊娠中の鹿や子連れの鹿を見た時に注意すること
鹿苑(ろくえん)で保護されずに奈良公園にいる妊娠中の鹿もいます。
万が一妊娠中の鹿や小鹿連れの母鹿に会った場合は、そっと見守ってやって下さい。
特に赤ちゃんの鹿に触ってしまうと人間の匂いがついてお母さんがミルクをあげなくなる場合があります。
またお母さん鹿は子供を守ろうとして攻撃的になることがありますので注意が必要です。
※小鹿公開は期間限定です。公開時間も短いのでご注意下さいね。(鹿の体調等のため予告なく中止の場合もあるそうです)
■鹿苑(ろくえん)アクセス
奈良の鹿愛護会 春日大社境内
■歩いて
近鉄奈良駅から徒歩約30分
猿沢池横を通り興福寺の五重の塔を左手に見ながら東へ歩きます。春日大社一の鳥居前の交差点を渡り、東へ約10分歩くと横断歩道が見えます。
(横断歩道の近くに「バス停:春日大社参道」があります。)
横断歩道を渡りさらに、春日大社本殿の方向(東)へ約7分。右手に「鹿苑」があります。イベントがない時はうっかり通り過ぎてしまうような小さな看板がでています。
■バスで
春日大社参道下車、春日大社の参道を東へ徒歩7分(JR奈良駅又は近鉄奈良駅より市内循環バスにて)