奈良公園にいる鹿は6月ころから出産シーズンが始まります。多くのお母さん鹿は奈良の鹿苑(ろくえん)に収容され、そこで赤ちゃんを産みます。7月中旬頃には奈良の鹿愛護会が鹿苑(ろくえん)で保護していた鹿の親子も公園デビューをします。(日を何度かにわけて放されます)
7月からは奈良公園のあちこちで子鹿を連れたお母さん鹿に会うことができるシーズンです。
7月頃からはお母さん鹿と可愛い小鹿が一緒にいる光景を見る機会が増えてきます。ただ小鹿は怖がりやさん。そっと遠くから見守ってあげたいですね。
小さすぎる小鹿には近よらず、悟られないように遠くから望遠で写真を撮りました。
小鹿には近づきすぎないように注意しましょう
小鹿も少し大きくなると人間に慣れてくるのでしょうか、5m手前くらいまで近寄っても大丈夫でした。急に近寄るとびっくりするので少しづつ様子を見ながら近づきます。
近づきすぎると怖がって逃げてしまいます。また、お母さん鹿が小鹿を守ろうとし、攻撃してくることもあります。あくまで自己判断で「これくらいなら鹿の親子にストレスを与えないな」と感じる距離を保って下さいね。
この日はあちこちで鹿の親子を見ることができました。
撮影日:2015年7月21日 撮影場所:奈良市東大寺参道(大仏殿へ向かう途中)にて
生後約2週間までの赤ちゃん鹿
生後約2週間くらいまでの赤ちゃん鹿は、草むらや木の陰に隠れていて、じっとしています。お母さんがシバを食べにいっている間、じっと身を潜めてお母さんが帰ってくるのを待っています。
赤ちゃん本人が上手に隠れているつもりでも、結構私達人間が見つけてしまうこともあります。そんな時は絶対に近づかないで下さいね。「私、あなたの事に気がついてないですよ~」ってそぶりで遠くから見るだけにしましょう。写真を撮るときはぜひとも望遠でお願いします。
可愛いからと触ったりだきあげたりする観光客の方がいるとテレビで報道されていました。赤ちゃん鹿に触れると人間の匂いがついて、お母さん鹿が育児放棄をする場合があります。ミルクをもらえなくなった赤ちゃん鹿は生きていけなくなります(まだ小さすぎてシバを食べることができません)
奈良公園の鹿の赤ちゃん、皆さんの暖かい目で見守ってやって下さい。