天皇皇后両陛下傘寿記念第66回正倉院展へ行ってきました。
県庁の駐車場に8時15分到着。満車を心配していましたが駐車場へは並ぶことなく入れました。早く行って正解でした。そこから正倉院展の開催場所の奈良国立博物館へは徒歩約7~8分です。
正倉院展は並ぶのを覚悟で行きました
何人ものお友達に「私は1時間以上並んだ」とか「開館1時間前に行って並んだ」などと聞いていましたので並ぶのは覚悟の上でした。
私が到着したのは開館30分前の午前8時30分。既に大勢の人の列ができていました。トイレをすませ列に並びます。開館時間の9時頃に後ろを振り返ると最後尾が私から見えないくらいまで列が伸びていました。9時に開館し、少しずつ列がすすみ入場できたのが9時10分すぎです。
チケットは前もってローソンで購入していました。ただ、この時間は当日券売り場は5人ほどしか並んでいませんでした。
正倉院とは?正倉院展とは?
そもそも正倉院(しょうそういん)とは何でしょう?ひとくちに言うと「東大寺の北にある奈良時代の倉庫」です。
※正倉院は東大寺の北にあります。南北に細長い建物です。(正倉院展は奈良国立博物館で行われています)
正倉院には聖武天皇(しょうむ天皇)のご愛用品など9000件以上の宝物が収められています。虫干しの伝統に則り毎年秋にだけ宝庫が開封され、その期間に合わせて正倉院展として約60件前後の宝物が出陳されます。今回はは59件です。
正倉院展では毎年展示される宝物が違うので、その年その年で貴重な宝物を見ることができます。第1回から昨年の第65回までの入場者数は合計で870万人を超えていると聞きましたのでその人気ぶりがうかがえます。
今年の正倉院展のみどころは?
新聞や雑誌、テレビなどのメディアでも多く報道していますし、友人の多くも私より先に正倉院展へ足を運んでおり前情報がたくさん入ってきました。下記はその中で特に私の目にとまっていたものです。
- 「天平美人」として高名な鳥毛立女屏風(とりげりつじょのびょうぶ)
- 聖武天皇がお使いになったひじつきである紫檀木画挾軾(したんもくがのきょうしょく)寝台である御床(ごしょう)
- 聖武天皇が大仏開眼会(かいげんえ)で履かれたと思われる衲御礼履(のうのごらいり)
- 密陀彩絵箱(みつださいえのはこ)や檳榔木画箱(びんろうもくがのはこ)といった献物箱(けんもつばこ)
- 壮麗な鳥獣花背円鏡(ちょうじゅうかはいのえんきょう)、鳥獣花背方鏡(ちょうじゅうかはいのほうきょう)などの宝物
- 琵琶に似た弦楽器である桑木阮咸(くわのきのげんかん)
それぞれの宝物の前では多くの人だかりができていますので、一番前で見ようとすると順番を待たないといけません。私は全部を見るのに2時間ほどかかりました。
一番目に焼きついたのは、衲御礼履(のうのごらいり)です。聖武天皇が東大寺の大仏完成のお祝いの儀式に履かれたであろう靴です。お祝いの席にふさわしい華やかさを持つ鮮やかな赤色です。
表面は牛皮、内側は鹿やわらかな鹿皮で、金線の縁取り。花の形をした飾りが13個ついていて、銀製の金具にはめられているのは真珠や水晶・色ガラスなんだとか。奈良時代のファッション性を感じました。
奈良国立博物館正倉院展の出口から中庭へ
正倉院展を見終わったあとは1階への階段をおります。1階にはミュージアムショップと休憩コーナーがあり期間限定のグッズを購入できますよ。外へ出ると中庭が見え、ホッとするひとコマです。見えているのはお茶室の八窓庵(はっそうあん)です。
正倉院展の余韻を楽しみながら休憩されている方の姿も見られました。
外へ出るともうびっくり!正倉院展へ行く方の列の様子です。午前11時15分頃です。「最後尾」の表示には1時間待ちと書かれていました。
外には無料休憩所が設けられていて、奈良の有名店がブースを出されていました。手製のお弁当やおにぎりを食べている方もおられました。
無料休憩所はそれほど混んでいなかったのでちょっと休憩。植村牧場のソフトクリームを買いました。絞りたての新鮮な牛乳からソフトクリームの原液を作っておられるそうですよ。濃厚な食べ応えにもかかわらず、甘すぎず、とってもなめらか。いくらでも食べられそうです。
天皇皇后両陛下傘寿記念第66回正倉院展まとめ
■第66回正倉院展
会期:平成26年10月24日(金)~11月12日(水)奈良国立博物館にて
開館時間:午前9時~午後6時(金・土・日・祝日は午後7時まで)
場所:奈良国立博物館
今回の第66回正倉院展の最終日、11月12日(水)は、天皇皇后両陛下の傘寿を記念して入館が無料になっています。