近鉄奈良駅から徒歩5分のところに猿沢池があり、その南側の地域は、ならまちと呼ばれています。
ならまちは元興寺の旧境内を中心とする界隈をいい、古い家が残る狭い路地の多いレトロな町。私の大好きな場所のひとつです。
ならまち散策の折、和菓子屋のお店、「御菓子司 春日庵」さんに立ち寄りました。明治30年創業のお店です。
御菓子司 春日庵
ならまちのちょうど中心あたりに「奈良町情報館」という観光案内所があります。そこから南の方角へ徒歩すぐ、向かって左手に御菓子司 春日庵さんがあります。
「奈良町情報館」から南にのびる道は風情たっぷりで私のお気に入りの道の一つです。
御菓子司 春日庵さんは一階がお店、2階が茶坊です。お店の前には氷の暖簾が。夏場は美味しいかき氷がいただけます。
焼き手のこだわりが伝わる銘菓、さつま焼き
御菓子司 春日庵さんと言えば、奈良の銘菓のさつま焼きが有名です。「さつま焼き」はさつまいもの形をした可愛い焼菓子です。
お店の方が、「さつま焼き」を作るステップが写真で書かれているものを見せて下さいました。一個ずつ串に刺すという手間をかけて焼かれているんですね。
「さつま焼き」厳選した北海道産の小豆であっさりと仕上げたこしあんを小麦粉と卵で練った皮で包み一個ずつ竹串に刺して焼き上げます。
大きさはちょうど掌におさまるくらいです。
高温多湿をさけて保存。賞味期限は7日です。原材料は、砂糖、小豆、小麦粉、水あめ、膨張剤。
お土産用には箱入りがありますが、今回は家族で食べる人数分だけバラ買いをしましたので、こんな袋に入れていただきました。奈良公園の鹿が描かれていて奈良のいい想い出になりますね。
さつま焼きは、可愛いサツマイモの形をしていて、こんがりと焼けたキツネ色。
手焼きをされているので一個ずつ形が微妙に違います。わびさびの風情が愛され、お茶席にも好んで用いられているそうですよ。
皮は薄くて、中にたっぷりとこしあんが入っています。甘さ控えめで優しい味わいです。皮とこしあんのハーモニーが絶妙!
二階の茶坊で、焼きたてのさつま焼きとお茶のセットがいただけるようです。今回は暑い夏の日でしたので実はかき氷をいただいたので次の機会にとっておきます。
御菓子司 春日庵店内
さつま焼きのほかにもたくさんの和菓子が並んでいました。さつま焼きの箱入りは、6ケ入りからです。自宅用にはバラで買うことができます。
夏場に嬉しい、涼菓 和風ゼリー。
くずきりは、金柑、黒蜜、梅の3種類。
時間がなくて、「ならまち」まで買いにいけないという方は、お帰りの際に近鉄奈良駅やJR奈良駅でも買うことができますよ。
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